木下歯科医院の
おもてなしの心
歯医者が怖い方、歯科恐怖症の方…。どんな方にも緊張しないで治療の時間を過ごしてもらえるよう、木下歯科医院では、さまざまな取り組みを行なっています。
当サイトの編集チームの坂口が、木下歯科医院に赴き、隅々まで案内いただきましたので、ご覧ください。
木下歯科医院の設備に
関するおもてなし
阪急神戸線「御影駅」の北口出口を出ると、目の前に木下歯科医院が入っている建物が見えます。

その歯科医院らしからぬ外観にビックリしつつ、中に足を運ぶと、お花やソファ…ホテルのロビーのような雰囲気が広がります。(写真では外していますが、飛沫対策のアクリル板も用意されていました)
出迎えてくれたのは、受付を担当されている仁木さん。もともとはピアノの講師をされていたそうです。2021年7月で木下歯科医院に勤めて11年になるそうです。
取材陣だから出迎えているのではなく、患者さま皆さんを、立って出迎えているのだとか。


中に入って感じたのは、歯科のドアを潜ると絶対に感じる、あの独特の香りがしないということ。

香りについて、院長の木下先生に伺うと、「歯科に対して、患者さまが苦手意識を持ちやすいものを、徹底的に排除するように意識しました」というお返事が返ってきました。
香りだけではなく、「歯科医院にありがちで人が苦手意識を感じるもの」は、確かに数多くあります。
その項目と、木下歯科医院で行っている対策をまとめてみました。
- 薬品の独特の匂い→①受付と診察ゾーンの間に、診察室の扉、また廊下にも1枚扉を挟むことで、匂いを遮断(廊下と受付を隔てる扉は、ふかふかで扉という感じがない!)
②薬品そのものも、なるべく匂いがないものを選んでいる - 受付に座っていても聞こえる、機材の音→匂い同様に扉で聞こえないように遮断
- 診察室に感じる恐怖感→診察室に入った途端、器具が並んでいると、緊張してしまうので、何も出しておかず、都度都度使う器具だけを出す

確かに私も、歯医者の匂い、音にはけして良い印象はなく、待っている間に「キュイーン」という音が聞こえると、正直帰りたくなってしまいます…。
歯科が特別苦手というわけではない私でもそう感じるので、歯科に苦手意識がある方からすると、香りや音は、追い詰められたような気持ちになるのではないかと思います。
上のお写真は、通常の診察室のお写真ですが、器具が何もないのがわかります。
少しでもリラックスできるよう、不安要素を排除しているのが感じられますね。
しまっておいて、使うものだけ出すというのは、効率面だけ見たら、時間がかかって非効率です。
しかし、それを行っていくという、とことん患者さまの気持ちに寄り添いたいという気持ちが、木下歯科医院の土台となっているのだな、と感じました。
これだけでも驚きなのですが、2008年開院で、10年以上が経過しているにもかかわらず、院内の隅から隅まで綺麗なことに、掃除が苦手な私はビックリ…。
白い壁、廊下突き当たりの全面鏡、そして床の四隅まで、すべてがピカピカで、まるで開院したて。


トイレの隅々もとてもキレイ。治療後にメイクを直すために用意されたパウダールームもです。
「掃除の業者さんを入れているんですか?」と聞いたところ、木下先生から「朝、1時間かけて自分で掃除しています」という驚きの答えが!
「患者さまを、綺麗な医院でお迎えしたいですし、潔癖症の患者さまも中にはいらっしゃいますので、どんな方もお迎えできるようなクリニックであるために当たり前のことです」という気持ちのようです。

カウンセリングルームは、診察室同様に、独立した個室になっており、「先生以外には話を聞かれない」という安心感のもとにお話をすることができます。
広すぎず、狭すぎない、ほどよい距離感と、落ち着いた色味も計算の元とのこと。
ホスピタリティの源は
どこにある?
私たちの「歯科医院」の概念を覆す木下歯科医院ですが、なぜここまで“おもてなし”を意識するようになったのでしょうか。

「当院に来てくださる方の多くは、症状が重かったり、色んな病院で断られてしまったような経験をしておられますので、「もうここ(木下歯科医院)しかない」という状態であることも少なくありません」
「『ここしかない』ではなく『こんな歯科もあったんだ』とプラスに感じていただきたい、少しでも歯科に対する苦手意識を感じないでいただきたい、そういった積み重ねで、段々あれもこれもとやることが増えた感じです(笑)」と笑いながらお話ししてくださった木下先生。
患者さまへの思いの積み重ねで至ったホスピタリティですが、有名ホテル「アマンリゾート」にも影響を受けているそうです。
海外のアマンリゾートに滞在した際に、学校に行ったことがないような少年たちが、滞在2日目には自分の顔を見ると「ミスター木下、おはようございます」と挨拶をしてくれたり、気づかないうちに飲み物を足してくれたり、お客さん側に気を使わせない、でも究極のホスピタリティを感じるサービスに、心を打たれたのだとか。
受付では、紅茶やチョコも用意されています。
歯医者では考えられないことですが、患者さまにも楽しみを味わっていただきたいと、治療の経過次第で出しているそうです。
「治療は長く、苦しいですから、合間合間に楽しみがないと」というのが、木下先生のお考え。
木下歯科医院では、一つ一つの設備や行動に、意味があるのですね。
設備だけではなく、治療のペースなども患者さまお一人お一人に合わせているのですが、そちらについては以下のページで詳しく紹介していますので、ぜひご覧になってください。

受付の仁木さんにも、お話を伺っています。
木下先生の患者さまへのホスピタリティ、治療への完璧主義ともいえる究極の追求…。その周りで働く方は正直大変ではないですか?という少し意地悪な質問をぶつけてみました。
「どんな仕事でも大変なのは当たり前なので、そこに大変さを感じたことはありません。私個人としては『こうしたい』『こう思われたい』というものは一切なく、院長の目指している方向にいくには、どうするのが良いのかを見極める、ただそれだけを意識しています。治療を終えた患者さまの、本当に、心から幸せそうな表情を見ていると、それが正解なんだなと思うからです」というお返事。
患者さまのことだけを考えている木下先生が、そこに集中できるように、それを貫けるようにと思っていることがうかがえました。
仁木さんご自身は、患者さまに対しては、どのような思いで接していらっしゃるのでしょうか。
「少しでも穏やかな気持ちで、不快な思いをさせてはいけないと思っています。自分の健康状態があまり良くないときに、健康に笑っている人を見ると、たとえその人に悪気がなくても、苦しい気持ちになってしまうことがあると思います。ですから、なるべく歯を見せて笑わない、お顔を、とくに気にされているお口元は見ないということは意識しています」
言われてから、仁木さんの口元を見ていたのですが、確かにお話ししているときも、歯が見えませんでした。
私も、自分で鏡を見ながら、歯を見せない話し方、笑い方をやってみたのですが、これが難しい!仁木さんも、かなり練習したそうです。
治療するというだけではなく、患者さま一人ひとりのお気持ちを考えて、立ち振る舞っていらっしゃるのが、お話からうかがえました。
木下歯科医院で治療した方々の声
ここまでは木下歯科医院の設備、木下先生と受付の仁木さんのお話をお届けしてきましたが、実際の治療や、治療を受けた方の声は以下のページに掲載していますので、ぜひご覧ください。