20代の総入れ歯
この記事では、20代など若い世代のうちに歯を失ってしまう原因や、歯が抜けた箇所を放置しているとどのようなことが起きる可能性があるのか、といった点についてまとめています。
若いうちに歯を失ってしまう原因
20代など若いうちから歯を失ってしまう方もいます。ここでは、歯を失う原因について見ていきましょう。
虫歯
まず、歯を失う原因として多いのに虫歯が挙げられます。なんとなく歯が痛い、冷たいものがしみるといった状態に気づいた場合、すぐに歯医者に行く人と行かない人がいるのではないでしょうか。虫歯は放置するとどんどん進行して、治療ができない状態になってしまい、結果として抜歯することになってしまうケースがあります。
加えて、虫歯を放置すると歯の根の先に膿の袋(嚢胞)ができてしまうことにもなります。どの程度の大きさかにもよりますが、場合によっては抜歯が必要なこともあります。
つわり
妊娠によって歯が影響を受ける場合もあります。つわりがひどい場合には歯磨きができない状態になることもありますし、食べづわりによって一日中何かを口にしているために口腔環境が酸性になった状態が続き、虫歯ができやすい状態になることもあります。
もともと、妊娠中にはホルモンバランスが変わり口腔環境が悪くなりやすいとされていますが、さらにつわりの影響が加わって、より歯に影響を与えるのです。
摂食障害
また、摂食障害によって歯を失う可能性も考えられます。
摂食障害の症状はさまざまですが、過食症のように大量に食べておう吐を繰り返すという症状も見られます。吐いた時に出る胃液によって歯が溶けてしまうこともあります。歯が溶けて薄くなり、欠けてしまって歯を失うことになるのです。
歯を抜けたまま放置するとどうなるか
歯が抜けてしまった状態を放置していると、さまざまな影響が出てくるといわれています。どのような影響が考えられるのかを見ていきましょう。
歯並びや噛み合わせに影響する
歯が抜けた状態を放置していると、まず歯並びや噛み合わせに影響が出てしまう可能性があります。これは、抜けた歯をそのままにしておくと、間が開いた部分を埋めようと他の歯が寄ってくるためです。そのため、歯が傾いて歯並びや噛み合わせが悪くなるといったことが考えられます。
さらに、他の健康な歯への負担が増えることによって痛みが出たり折れてしまったりといった影響が出てくる可能性もあります。
食べられるものに制限が出てくる
食事面に影響が出てくる可能性もあります。歯が少なくなってくると、固いものが食べられないなど食べられる食材がどんどん減っていき、食の楽しみが少なくなってしまうことがあります。また、十分に咀嚼できないことから、胃腸への負担も大きくなる場合もあるでしょう。
歯茎の位置が下がり、見た目に影響
歯茎の中にある骨は、歯がなくなってしまうとどんどん痩せてしまい、結果として歯茎が下がることに繋がります。こうなると、美しい口元の維持が難しくなってしまいます。さらに、歯がないことによって頰がこける、口元にシワが増えてしまうなど、老けている印象を与える顔つきになってしまう可能性も考えられるのです。
まとめ
歯を全て失ってしまった場合、解決方法のひとつとして総入れ歯の利用が考えられます。このような治療を受ける際には、メリットやデメリットを知ることが大切ですので、歯を失った場合にはまず信頼できる歯科医師に相談しましょう。治療について詳しい話を聞くことにより、納得した上で治療を選択できるのではないでしょうか。