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総入れ歯の名医とは

Q.総入れ歯の名医とは?

入れ歯作りに関する知識と経験値

例えば陶芸にも焼き方や使う土の種類によって「〜〜焼」という流派が数多く存在するように、入れ歯も型取りの仕方や用いる材料、噛み合わせの取り方などについて数えきれないほどの方法や考え方があります。そして、患者が100人いれば理想の入れ歯も100通りあるため、患者一人ひとりの要望や状態に合わせて、豊富な経験に基づいて、数多くの引き出しの中から患者により適した入れ歯の作り方を選べる歯科医が総入れ歯の名医と言えます

患者の声に耳を傾ける人間力

次に、名医と呼ばれる歯科医に求められるのは患者の要望に寄り添う姿勢です。口の中は本来、髪の毛一本、薄皮一枚が入っただけでも違和感・不快感を感じるほど繊細で敏感な部分です。そんな場所に入れ歯を入れるのですから、入れ歯に違和感を感じるのはある意味自然なことといえます。

患者としてはできるだけ違和感の少ない入れ歯を求めているので、「歯科医である自分が作った入れ歯なんだから間違いない」「入れ歯とはどうしても違和感を感じるものだから、慣れるしかない」のような傲慢な姿勢ではなく、「ここが痛い」「ここに違和感を感じる」といった患者の声に耳を傾ける姿勢の名医に出会いたいものです。

作りたい入れ歯の仕上がりを、正しく技工士に伝える力

最後に、名医には歯科技工士との連携力も必要です。原則として、歯の悩みを持つ患者に面と向かって対応するのはドクターの仕事です。

実際に入れ歯を作るのは歯科技工士の仕事ですが、技工士は患者の顔や骨格を直接見るわけではなく、ドクターから渡された型取りと噛み合わせだけをもとに入れ歯を作ります。そのため、患者の口内や骨格についての特徴や抱えている悩みが少しでも技工士に伝わるような写真やデータを共有する、あるいは技工士が患者を直接診られる機械を用意するといった努力が、名医と呼ばれる歯科医には求められます。

Q.名医に最低限必要なスキルは?

入れ歯を作る上で最低限必要なスキルは、「型取り」と「噛み合わせ」を取るスキルです。

この「型取り」と「噛み合わせ」に関する情報さえあれば、ひとまず歯科技工士は入れ歯を作ることができます。しかしながら、これはあくまでも「入れ歯を作る上で最低限必要なスキル」であって「入れ歯の名医としての条件」ではありません。

入れ歯の名医と呼ばれるためには、上述したような経験値や傾聴力、歯科技工士とのコミュニケーション能力が必要不可欠と言えます。

Q.腕の差が出る部分とはどこ?

型取り

入れ歯治療に携わる歯科医にとって、「型取り」と「噛み合わせ」を取るスキルは大前提だと説明しました。

この「型取り」と「噛み合わせ」のスキルは基本中の基本であるからこそ、医師によって差が出るぶぶんでもあります。例えば「型取り」の場合、歯科医によっては患者の歯茎全体の型が取れていないまま歯科技工士に依頼してしまうようなケースもあるといいます。これらはドクターが患者の口の中に型となる材料を流し込む技術や、口の中で材料を伸ばして広げる技術によるものなので、これらの技術がなければ良い入れ歯は作れません。

噛み合わせ

型取りと同様に、噛み合わせを取る技量も歯科医によって差があります。

入れ歯を入れる患者はそこに歯がないため、「噛んでください」と言われてもその患者にとってどこが正しい顎の位置なのかはわかりません。そのため、その患者にとって正しい噛み合わせの位置はどこなのかを見極める力が歯科医には求められます。

これには解剖に関する知識はもちろん、レントゲンやCTIなどの技術、顎を触ったときの感覚や筋肉の張り具合を判断する力が必要です。

Q.総入れ歯と部分入れ歯で必要なスキルは変わる?

基本的に必要なスキルは変わらない

入れ歯には大きく分けて「総入れ歯」と「部分入れ歯」の2種類があります。

総入れ歯と部分入れ歯はそれぞれ果たす機能が異なりますが、作る上で求められる基本的なスキルには変わりありません。

そのスキルとは上述した通り、多くの選択肢から患者一人ひとりにあった作り方を選べる経験力、患者の意見や要望に寄り添う人間力、そして患者の状態や要望を歯科技工士に正しく伝えるコミュニケーション能力です。

これらのスキルを持っている歯科医であれば、総入れ歯でも部分入れ歯でも患者に合わせて作れるといえるでしょう。

総入れ歯を作る上で大切なスキル

総入れ歯を作る場合、患者の口の中にはもう歯が残っていないので、歯茎が入れ歯を安定させる維持装置になります。そのため、総入れ歯作りには「歯茎を正しく型取りするスキル」が必要です。

歯茎はとても柔らかく変形しやすいため、歯のような硬い対象物に比べると綺麗に型取りするのが非常に難しくなります。

圧力をかけて型を取る「加圧印象」と、圧力をかけずに型を取る「無圧印象」を絶妙にミックスしなければ、総入れ歯の正しい型取りはできません。このスキルは一朝一夕で身につくものではないため、長年にわたる経験が必要になります。

部分入れ歯を作る上で大切なスキル

一方で部分入れ歯をつける場合は、残された歯を土台として入れ歯を固定するため、「残された歯をコントロールするスキル」が重要になります。具体的には、虫歯治療や歯周病治療をベースとして、「どこにどのような装置を作れば入れ歯が最も安定するのか」を設計するスキルです。

「ここの歯はぐらついているから土台に使うべきではない」「この歯を少しだけ削れば丈夫な土台として使える」といったことを歯科技工士と協力しながら設計してはじめて、快適な部分入れ歯治療をすることができます。

Q.黄金比率について

入れ歯を作るうえで大きな指標となるのが、審美性という観点です。

自然界で「美しい」とされている造形物に黄金比率があるように、人間の顔にも眉毛の位置や鼻の高さ、歯のバランスなど全てに黄金比率が存在します。

入れ歯作りの現場では、歯の黄金比率を計測するためのメジャーなど、様々な専用機器を用いて入れ歯を設計することで、最終的な見栄えの良さを追求します。

Q.入れ歯専門と、そうでないクリニックでは違う?

専門でないデンタルクリニックは、入れ歯治療に力を入れていないケースがある

歯科医業界では一般的に、セラミックやインプラントが花形治療とされています。

セラミック治療やインプラント治療に携わる歯科医は業界的に箔が付くため、とくに若い医師などはそのような分野を志望するケースが多いと言います。

一方で入れ歯治療は、歯科医業界ではやや泥臭い治療分野と見なされていて、担当する医師も年配者が多いそうです。

そのため、入れ歯治療が専門ではないクリニックに在籍している歯科医たちは、入れ歯治療にそこまで注力していないケースが多いというのが実態だそうです。

入れ歯専門のドクターは技術力が高い

「入れ歯専門」を標榜するクリニックには、難症例であったり、一般のクリニックで治療がうまく行かずに入れ歯の作り直しが必要となった患者も多いです。

難症例と日々向き合うことも多いため、「入れ歯専門」の歯科医は入れ歯治療に関する豊富な臨床経験と幅広い知識またスキルを身につけているといえます。

入れ歯治療「だけ」の知識を持っていてもダメ

入れ歯に困ったときは入れ歯専門医院に通えばいいのでしょうか。

残念ながら、入れ歯治療「だけ」に特化したクリニックでは不十分だといえます。

例えば、仮に型取りや噛み合わせが完璧なものの、はめたときに馬のような顔になってしまう入れ歯だった場合、その入れ歯を使いたい患者は多くないでしょう。

患者にとって入れ歯は「ただ噛めれば良い」ものではないため、歯の審美性を考え、虫歯治療、あるいは胃腸など身体の他の部位に関する医療知識など入れ歯以外の知識も踏まえて、総合的に患者の身体や健康を考えられる歯科医こそ「名医」といえるでしょう。

Q.所属学会や資格で指標になるものはある?

クリニックのホームページを見ると、歯科医の経歴や所属学会、保有資格に関してとても輝かしい内容がたくさん書かれていますが、一般人からするとどの経歴がどのくらいすごいものなのか分かりにくいのが実情です。

歯科医師免許は運転免許と違って更新制度がないため、極端なことをいえば、歯科大学を卒業すればそれ以上勉強しなくても歯科医師を続けられます。

そのため、本当に優れた名医を見定めるためには、「患者のためにどのくらい勉強をし、自己研鑽を積んでいる歯科医か」を確かめることをおすすめします。

例えば、数多くの団体や学会に所属している、あるいは多くの論文を発表している医師は、患者に還元できる勉強をそれだけ積み重ねている証拠といえます。

Q.症例数など指標になるものはありますか?

次に、クリニック選びや歯科医選びにおいて症例数を参考にしている方も多いでしょう。

しかし、症例数はいくつあればいい病院といえるのでしょうか。結論から言えば、良いクリニックかどうかは症例一つひとつの内容によるため、症例数だけではクリニックを評価することは極めて困難です。

自由診療の症例数と、保険診の症例を比べることもできません。

しかしながら、症例数を公開することはそのクリニックが自分たちの治療に自信を持っている表れと言えるので、入れ歯治療であれば、症例の「数」よりも「入れ歯治療の症例数を公式HP等で公開しているかどうか」を指標にすることをおすすめします。

Q.歯科技工士の方はどのような人がいいなどありますか?

入れ歯治療において、患者は基本的に歯科医師としかコミュニケーションをとらないため、その奥で実際に入れ歯を作っている歯科技工士が腕のある技士かどうかが分かりにくいのが実情です。

しかしながら、実際に患者が口の中に入れる入れ歯を作っているのは歯科医師ではなく歯科技工士であるため、できるだけ前もって良い技工士がいることを見定めたいところです。

腕のある歯科技工士と繋がりのある歯科医院を見極めるためには、公式HPなどに「当院はこの歯科技工士に発注しています」といった情報を掲載しているかかどうかを確認しましょう。

スーパーマーケットの野菜コーナーで生産者の顔を乗せているのと同様に、公式サイトに歯科技工士の顔や名前を乗せているクリニックは歯科技工に自信を持っていることを表しています。

Q.カウンセリングの時点でどういう対応をしてくれる人が安心するなどありますか?

自身の経験による決めつけを捨てて、患者の生の声に耳を傾ける対応力

実際に歯科医院に足を運んでカウンセリングを受ける場合、その歯科医が決めつけや固定観念を持たずに話を聞いてくれるかを確認しましょう。

歯科医によっては、これまでの豊富な経験やそこで得た知識から「このパターンの患者は、Aという症状に悩んでいるに違いない」と決めつけてしまうこともあります。

しかし、患者も人間である以上、一つとして完全に同じ症例はありません。

そのため、患者一人ひとりの悩みや要望に真摯に耳を傾け、「一般的にこのパターンの患者はAという症状に悩むケースが多いのですが、あなたはいまBという症状に悩んでいるのですね。症例としては稀なケースですが、わかりました」といったように寄り添う姿勢が名医には求められます。

患者の伝えたい内容を正確に汲み取って治療につなげる傾聴力

また、患者の意図を汲む傾聴力を備えていることも名医の条件と言えます。患者は話すプロではないため、自分の抱えている悩みや感じている症状を、時系列に沿って客観的に分かりやすくドクターに伝えることは極めて困難です。

そのため、患者の口から発せられる限られた情報から、患者が本当に伝えようとしている内容を汲み取るようなカウンセリングを実施しているかどうかは、そのクリニックが名医かどうかを判断するうえで大事な基準となります。