「ボロボロの⻭は治るの?」
「インプラントじゃダメなの?」
「インプラントじゃダメなの?」
不安に応える
Q&A
回答は…
⽊下⻭科医院 ⽊下貴雄先⽣
食べる楽しみ、笑う喜びを患者様に味わっていただきたい。その一心で患者様の治療にあたり、精密入れ歯の症例は、2003~21年の13年間で1217にも上る。
症例数参照元:木下歯科医院【入れ歯専門サイト】
https://k-ireba.com/
https://k-ireba.com/

インプラントと入れ歯、
どっちがいい?
ここでは、歯を失った場合の治療法である「総入れ歯」と「インプラント」について、それぞれの主なメリット・デメリットを比較し、まとめました。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントは、歯を失った顎に人工歯根を埋め込み、その先端に人工歯を取り付ける治療です。
インプラントの主なメリット・デメリットを見てみましょう。
インプラントのメリット
- 天然の歯のような感覚で噛むことができる(噛む力も天然の歯と同等)
- 天然の歯のような審美性を備えている
- 口内の違和感が少ない
- 安定性が高い
- 取り外してお手入れする面倒がない
インプラントのデメリット
- 費用がかさむ
- 治療期間が比較的長い
- 定期的なメンテナンスを行う必要がある
- 毎日のブラッシングや定期メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こす可能性がある
- 外科的処置を伴うため、高齢者、糖尿病や高血圧、内臓疾患等を持っている人など、対応できないケースも多い
- 体内にネジを埋め込む手術であるため、恐怖や抵抗を感じる人も多い
- 残っている歯が、虫歯や歯周病の危険に常に晒されている
よく「噛める」ことがメリットと言われるインプラントですが、噛み合わせを考慮しないで埋められたインプラントでは、噛むことができません。
インプラントは外科手術ですから、技術力が高い歯科医師に依頼をする必要があります。
また、メンテナンスの必要性から、老人介護施設の中には、入所を断るケースなどもあるようです。
インプラントはまだまだ新しい治療ですから、今後もそういった「思わぬ不都合」が出てくる可能性というのは、考えられます。
総入れ歯のメリット・デメリット
続いて、総入れ歯の主なメリット・デメリットを見てみましょう。
総入れ歯のメリット
- インプラントのような外科的手術を伴わない
- 治療期間が比較的短くて済む(通院回数も少ない)
- 取り外してしっかりとお手入れすることができる
- 一般的な保険診療の入れ歯の場合は、費用が抑えられる(※ただし保険診療の場合、平均値での治療しか受けられません)
- 自分の歯を残さないので、虫歯や歯周病の心配がない
総入れ歯のデメリット
- 噛む力が弱かったり、口内に違和感を感じることもある
- インプラントに比べて審美性が劣る
上記のデメリットは、一般的な保険診療の部分入れ歯の場合です。
保険外の総入れ歯について、くわしくはこちらのページを見てください。
冒頭で述べたように、入れ歯とインプラントは“どちらが優れている”などと単純に比べて言えるものではありません。
口内の状態や治療中・治療後における自分の希望、予算などによって、適した治療法は異なります。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握し、自分に適した治療法を選択することが大切です。
関連リンク
「“精密総入れ歯”に出合って、
患者様にご提示する選択肢が増えた」
私は、今では精密な総入れ歯の研究に余念がありませんが、「木下歯科医院」を開業した当初はインプラント中心の診療を行っていました。
入れ歯は動くから、インプラントのほうがよく噛めると信じていたのです。
しかし、ある日患者様に「インプラントが良い治療なのは分かるのですが、ケアも大変なのでしょう?入れ歯だったら外して洗えるけれど、インプラントだと寝たきりになったら自分でケアができません。インプラントより費用はかかってもいいから、入れ歯でよく噛めて、快適なものを作ってくださいませんか?」と言われたのです。
そこから、私の歯科医師人生は大きく変わりました。
もちろん、今でもインプラントと部分入れ歯を組み合わせて治療することもあり、総入れ歯だけを選択肢にしているわけではありません。
ただ、自分の歯のように使える精密総入れ歯を扱うようになって、今まではご自身の歯を諦めていた方々に、色々なものを食べられる喜びや、歯を見せて笑える楽しさを感じていただけるようになったと思います。